灰色の家

区画整理地に佇む和モダンの邸宅。

グレーのジョリパット仕上をベースに格子とタイルを使用し、落ち着きある色合いにまとめました。

こだわりの格子デザインは、見た目だけでなく、勝手口の目隠しの役割も持っており、外観デザインのポイントとなりました。

道路に面した箇所はプライバシーを考慮し大きい窓は設けず,LDKの南側には大きな掃き出し窓を設け、直接の光ではなく柔らかい光が感じられるよう、軒を出しデザインしました。

ゆとりある車庫のガレージスペースの軒天には、グレーとの壁の相性が良い木を採用、レッドシダーの羽目板を使用しワンランク上のガレージとなりました。ライトアップされる夕景には、さらに一枚一枚の表情が違う木目の濃淡が際立ちます。

極力手入れがないようにと考えられるお施主様の要望で、リビングのくつろぎの場から見える緑は取り入れ、南側の庭はタイルで敷き詰め、天然石を利用した特注ベンチも作りました。

また角地の為、道路に面した箇所には行き交う人にも季節の移ろいを感じられるよう、紅葉などの植栽で彩り、和良石の石積みをすることで立体感が出て、植栽の存在感も増しました。